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ペア・ルックについて

ペア・ルックは、もともとハワイ旅行を楽しむアメリカ人老夫婦が着はじめた、おそろいのアロハ・シャツです。今では、ハワイに出かける日本人の新婚カップルが、全員迷うことなく着ているのがペア・ルックといってまちがいないでしよう。ハワイのアロハ・シャツやムームーは、独特の色と柄で、ほかの土地ではなかなか着こなせないものですが、ハワイでの解放感を味わうには、あれがいいのかもしれませんね。ところで、ペア・ルックといえば、色や形まですべて同じものを着る人がいます。白いトレーナーにワンポイント入り、カーキのショーツに、白いブルーの横縞ソックス白いスニーカーという具合に……。この何もかも同じというのは、日本だけの着方のようです。たとえばニューヨークでは、同じブランドのセーターを着るにしても、男性はブルー女性は赤というように色を変え、マークだけ同じという方法です。パリではややこっていて、男性がエルメスのタイをすれば女性はスカーフ、という選び方のペア・ルックです。この3つを並べみますと、どうもパリ風ペア・ルックがいいですね。さり気ないところがよく、その品物をよく知っている人だけにわかるペア・ルックというのがにくいところです。ただし、ペア・ルックというものはもともと子供っぽい合わせ方で、どんなに一生懸命考えても、微笑ましいけれどあか抜けしない着こなしだということを、忘れないように。

帽子をスマートにかぶる

スカーフや手袋といった小物のなかで、選び方がとくに難しいのが帽子。オシャレでかぶったつもりが野暮ったくなったり、顔の欠点を目立たせてしまったりすることもあります。とくに帽子選びに苦労するのは、顔の大きな人ですが、そういう人も、つばの幅が大きめのデザインなら大丈夫。色を濃いめにすれば引き締め効果も加わり、顔が小さく見えます。かぶり方は、顔に影ができるよう深めにかぶるのが、エレガントに見せるコツです。また、帽子をスマートにかぶるには、ヘアスタイルとの相性に気を配りたいもの。まず、かぶったときに帽子が浮き上がらないよう頭の上部をタイトにまとめておくのが基本です。自分のヘアスタイルに合う帽子、合わない帽子を知っておくことも大切で、一般的には、女性らしいロングヘアにはメンズライクな帽子、ショートカットなどボーイッシュなヘアスタイルにはフェミニンな帽子がよく似合います。また、キャップをはじめ、どんな帽子でも、前髪は帽子の中に入れたほうがすっきり見えます。

「衣服改革宣言」を発布したチャールズ2世

1645年から小氷期がヨーロッパを覆い、ヨーロッパは厳しい寒さに直面する。太陽表面から黒点がほとんど消えたのだ。つまり太陽活動が著しく低下したのである。農業生産性も下がっていき、加えてヨーロッパはペストの猛威にも見舞われた。ロンドンを流れるテームズ川が凍ったのも、この時期だ。マウンダー極小期と呼ばれるこの小氷期は、1715年まで70年問もつづくこととなった。このマウンダー極小期は、英国で毛織物工業が成立していく時期とも重なる。寒さがウール素材の発達を促したのだろうか。マウンダー極小期は200年周期とされていて、温暖化が進んでいなければ現在の地球は小氷期に突入しているのかもしれない。余談ながらストラディヴァリのヴァイオリンも、マウンダー極小期の素材で製作された作品が最高だとされている。寒さから喉を守るために、マウンダー極小期にあった1645年から1715年にかけて、ヨーロッパではクラヴァッタを巻くことが隆盛となっていく。フランスに亡命していたチャールズ2世が王政復古によって英国に戻るとき、彼はフランスで流行っていたクラヴァットを持ち込んだ。ペスト禍と大火からの再建に向けて「衣服改革宣言」を発布したチャールズ2世だが、新しいモードももたらしていたのだ。なるほど母方の従兄であるルイ14世の肖像画を見るならば、首をクラヴァッタで飾っていることがわかる。